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マネー・サバイバル

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2025年3月25日

米株高と円安が支える日本株、今後の行方は?


2025年3月25日、東京株式市場は反発の動きを見せています。その背景にあるのは、アメリカから届いたポジティブなニュース。ここ最近、市場を揺さぶっていたトランプ大統領の関税政策に関して、トーンダウンする発言が相次いだことが、投資家心理を押し上げています。


関税リスクの後退が投資家心理を改善

トランプ大統領は、当初予定していた一律の関税強化から一歩引き、**「多くの国に減免措置を与える可能性」**に言及。さらに医薬品や半導体といった特定品目については、関税導入のタイミングを見直す可能性も示唆しました。市場が懸念していた「相互関税」の対象も絞り込まれる見込みです。

これにより、24日の米株式市場では、ダウ平均が1.42%高、S&P500が1.76%高と堅調に推移。ハイテク株中心のナスダックや半導体関連のSOX指数も揃って2%を超える上昇となりました。エヌビディアやテスラといった主力株が買われ、投資家のリスク選好姿勢が回復しています。


日本市場にも好影響、円安も追い風に

こうした米株高の流れを受け、東京市場でも買いが先行。特に半導体関連銘柄には注目が集まっており、幅広い銘柄に資金が流れています。加えて、外国為替市場では円安が進行。1ドル=150円台後半と、前日比で約1円の円安が進みました。

輸出比率の高い日本企業にとって円安は追い風。特に自動車関連銘柄には見直し買いが入りやすく、日経平均の上値メドは3万8000円前後にあるとみられています。

実際、25日早朝の大阪取引所の夜間取引でも、日経平均先物は370円高の3万7720円で取引を終えており、堅調なスタートが期待されています。


ただし、上値は重くなりやすい局面も

とはいえ、楽観視ばかりはできません。チャート上では、25日移動平均線(24日時点で3万7835円)を超えると、戻り売り圧力が強まる展開も予想されています。さらに、TOPIXの2800ポイント付近は過去にも何度か跳ね返されてきた壁。ここを抜けられるかが、今後の相場のカギになりそうです。

投資家の心理は改善していますが、まだ不安要素が完全に払拭されたわけではありません。トランプ大統領の政策が日々変わるリスクも引き続き頭に入れておく必要がありそうです。


注目の個別銘柄と日銀の動き

個別銘柄では東宝が注目されています。2025年2月期の期末配当を、当初予想から15円増額し、前期と同額の85円と発表。ヒット作の反動で減配を予想していた市場にとってはサプライズとなり、好感した買いが集まる見込みです。

また、日銀の追加利上げ観測も依然としてくすぶっています。基調的なインフレ率を示す指標の発表や、1月の金融政策決定会合の議事要旨の公開が控えており、これらが今後の円相場や株式市場に影響を与える可能性も。


デフレ脱却と円安の関係

少し視点を広げると、現在進んでいる円安に対して懸念の声も聞こえてきます。確かに円安はインフレを助長しますが、日本政府はいまだに「デフレ脱却」を掲げています。だとすれば、円安はむしろ望ましい方向のはず。

インフレを恐れるあまり円高を望むなら、政府としてはデフレ対策を緩める必要があるかもしれません。政策と現実の間にギャップがある今、日本経済がどちらの方向に進むか、じっくりと見極めたい局面です。


日経平均、米株高が追い風(先読み株式相場)

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL2402Z0U5A320C2000000/
日経新聞 2025/3/25