日本株は本当に投資先として魅力的なのか?
2024年2月、日経平均株価がついにバブル期の最高値を更新し、大きな話題を呼びました。ですが、そこから1年。現在の株価は4万円を下回り、1年前の水準をむしろ下回っています。
この状況、なぜ起こっているのでしょうか?
成長期待が足りない日本株
海外投資家の視点で見ると、日本株は魅力が薄いようです。特に米国や欧州が利下げ局面に入ったのに対し、日本は金利を引き上げています。これは一見経済の正常化を示す動きではあるものの、株式の収益力と金利との差が縮まり、株式の投資魅力が相対的に低下する要因になります。
さらに、成長期待も乏しい。米国のように成長産業が株式市場を引っ張っているわけではなく、ROE(自己資本利益率)は日本が9%台、米国は20%弱と、大きな差が開いています。これでは海外マネーが流れ込むのも難しいのかもしれません。
実際、24年7月以降、日本株を買っていた海外投資家の資金は一転して流出に転じ、現在はピーク時の9兆円弱から、わずか1兆円未満にまで減っています。
株主還元は進んだけれど…
東証は「資本コストを意識した経営」を企業に促し、株主還元が進んでいるのは事実です。自社株買いや配当は過去最高を更新し続けています。ただ、それは「成長戦略がないから株主にお金を返している」という見方もでき、海外投資家からは厳しい評価が下されています。
例えば、NTTは2000億円規模の自社株買いを発表しましたが、株価は直近1年で18%も下落。ダイキン工業も配当を増やしましたが、業績は伸び悩み、株価は年初来安値を記録しています。
成長に向かう企業の姿勢が見えない限り、「資本効率の悪い国」として見られてしまうリスクが残ります。
世界から見た日本株の地位
かつて世界の時価総額トップ100に4社ランクインしていた日本企業ですが、今残っているのはトヨタ自動車だけ。新しい産業のリーダーも育っていない状況です。
このままでは日本株が「割安なだけの株」として放置され続ける可能性も。今、世界中の投資マネーは成長を求めて動いています。米国のS&P500が22倍のPER(株価収益率)を誇る一方で、日経平均は15倍台。期待の差がそのまま数字に表れています。
まとめ 〜今、どこに投資するべきか〜
株式投資は難しいと改めて感じさせられる展開です。基本に立ち返ると、投資は「世界で一番元気な国」に資金を置くのが鉄則。日本株は高配当や安定を重視する人にとっては魅力があるかもしれませんが、今後の成長を求めるなら、米国株の方がより適した投資先なのかもしれません。
混乱続きの米国政治ですが、それでも世界最強の経済を維持し、新しい企業を次々に生み出しているのがアメリカ。リスクを取りながら成長を狙うのであれば、やはりアメリカ市場に目を向けるべきだと、改めて感じさせられる記事でした。日本株は本当に投資先として魅力的なのか?
2024年2月、日経平均株価がついにバブル期の最高値を更新し、大きな話題を呼びました。ですが、そこから1年。現在の株価は4万円を下回り、1年前の水準をむしろ下回っています。
この状況、なぜ起こっているのでしょうか?
成長期待が足りない日本株
海外投資家の視点で見ると、日本株は魅力が薄いようです。特に米国や欧州が利下げ局面に入ったのに対し、日本は金利を引き上げています。これは一見経済の正常化を示す動きではあるものの、株式の収益力と金利との差が縮まり、株式の投資魅力が相対的に低下する要因になります。
さらに、成長期待も乏しい。米国のように成長産業が株式市場を引っ張っているわけではなく、ROE(自己資本利益率)は日本が9%台、米国は20%弱と、大きな差が開いています。これでは海外マネーが流れ込むのも難しいのかもしれません。
実際、24年7月以降、日本株を買っていた海外投資家の資金は一転して流出に転じ、現在はピーク時の9兆円弱から、わずか1兆円未満にまで減っています。
株主還元は進んだけれど…
東証は「資本コストを意識した経営」を企業に促し、株主還元が進んでいるのは事実です。自社株買いや配当は過去最高を更新し続けています。ただ、それは「成長戦略がないから株主にお金を返している」という見方もでき、海外投資家からは厳しい評価が下されています。
例えば、NTTは2000億円規模の自社株買いを発表しましたが、株価は直近1年で18%も下落。ダイキン工業も配当を増やしましたが、業績は伸び悩み、株価は年初来安値を記録しています。
成長に向かう企業の姿勢が見えない限り、「資本効率の悪い国」として見られてしまうリスクが残ります。
世界から見た日本株の地位
かつて世界の時価総額トップ100に4社ランクインしていた日本企業ですが、今残っているのはトヨタ自動車だけ。新しい産業のリーダーも育っていない状況です。
このままでは日本株が「割安なだけの株」として放置され続ける可能性も。今、世界中の投資マネーは成長を求めて動いています。米国のS&P500が22倍のPER(株価収益率)を誇る一方で、日経平均は15倍台。期待の差がそのまま数字に表れています。
まとめ 〜今、どこに投資するべきか〜
株式投資は難しいと改めて感じさせられる展開です。基本に立ち返ると、投資は「世界で一番元気な国」に資金を置くのが鉄則。日本株は高配当や安定を重視する人にとっては魅力があるかもしれませんが、今後の成長を求めるなら、米国株の方がより適した投資先なのかもしれません。
混乱続きの米国政治ですが、それでも世界最強の経済を維持し、新しい企業を次々に生み出しているのがアメリカ。リスクを取りながら成長を狙うのであれば、やはりアメリカ市場に目を向けるべきだと、改めて感じさせられる記事でした。
日本株足りぬ成長期待 バブル超えから1年、株価は下落
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB20CIG0Q5A220C2000000
日経新聞 2025年2月22日
