
迫りくる“トリプル安”の足音──円も、債券も、株も売られる日本の未来
マネサバくん:ねぇねぇ、なんか最近ニュースで「トリプル安」とか「日本売り」とかって言葉、よく見るんだけど…ちょっと怖い響きだよね?
私:うん、それは“怖がっていい”ニュースだね。特に今回、佐々木融さんがロイターで出した記事は、金融のプロでも震えるような中身だったよ。
円安、債券安、株安の“トリプル安”がじわじわ現実に
2025年7月。日本では長期金利が上昇しているのに、なぜか円も売られているという現象が続いています。しかも、日経平均は冴えないのに、アメリカ株やアジア株は上昇中。
つまりこれ、日本国債が売られ、円も売られ、株も売られているということ。
マネサバくん:え…全部売られてるって、もしかして“全部ダメ”ってこと…?
私:残念だけど、その通り。いま市場は「日本やばいかも?」って思い始めてるんだ。
“日本売り”の背景にある2つの大きな不安
佐々木氏が指摘した要因は、以下の2つ。
① 参議院選挙後のポピュリズム政策(=減税や現金給付のバラマキ)による財政悪化懸念
② 米国との通商交渉の不透明感と、合意への“円安前提”シナリオ
この2つが「円は弱い」「債券は売られる」「株も買えない」という構図を形作りつつあります。
物価は高止まり、金利は安いまま…その矛盾が市場に火をつける?
日本のインフレ率は今やG7の中でトップクラス。にもかかわらず、日本の10年国債金利は1.5%台にとどまったまま。つまり、市場は「国債の実質金利がマイナス状態」と見ていて、これが債券売りを加速させているのです。
そして、円の価値は下がり続け、生活必需品の輸入コストが増加。それがさらにインフレを加速する、という悪循環。
マネサバくん:でもさ、日本ってまだ格下げされてないんだよね?まだ大丈夫なんじゃ…
私:そこが一番怖いところ。格下げされてからでは、もう手遅れになるリスクがある。特に、邦銀の外貨調達に問題が起きると、円売りが一気に加速するかもしれない。
円ロング(買い)のポジション解消で火種がくすぶる
現在の円安も、実は「円が積極的に売られている」というより、「これまで買っていた円のポジションを投機筋が手放している」だけの段階です。
つまり、本当の「円売り本番」は、これから来るかもしれない。
さらに円が売られれば、次の円買い介入のタイミングで再び市場が試しにかかる。そのとき、日本の外貨準備は160兆円。これ、過去の“アタック”経験から見れば、心もとない数字かもしれません。
マネサバくん:えぇ…じゃあ僕の“へそくり”も円のままじゃ危ないかも…?
私:そう思ってる人が、実際にもう動き出してる。銀行預金から外国株投信へ資金をシフトしてる家庭が増えてるし、それでも家計全体の1%にも満たない。つまり、円資産から外貨資産へという“静かな流れ”は、これから本格化する可能性がある。
まとめ:怖いけれど、冷静に“逃げ場”を考える時代へ
今回の佐々木氏のコラムは、ただの危機煽りではありません。相場の実務と現実を知る人間が「これ、本当にヤバいかもしれません」と静かに告げている内容です。
これから投資を始める人も、すでに資産を運用している人も、今こそ問われるのは「どこの通貨に信頼を置くのか」ということ。
日本がどうなるのか、正直まだ誰にも分かりません。でも、備えておけば、怖さは減らせる。
マネサバくん:じゃあ僕、今日からおこづかいは「円・ドル・チョコレート」で分散するよ!
私:その“チョコレート枠”が未来のゴールドになるかもしれないね(笑)
あなたの資産は、いまどこにありますか?
これをきっかけに、一度見直してみてもいいかもしれません。
コラム:円安加速に2つの要因、警戒すべき参院選後の「日本売り」=佐々木融氏
https://jp.reuters.com/opinion/forex-forum/PGIWYROOJBIF7GTCQULHVW7OZU-2025-07-17/
ロイター 2025年7月17日
ビッグマックと弱い円ができるまで 単行本(ソフトカバー) – 2024/9/27
佐々木融 (著)

