マネサバおじさん      

マネサバおじさん

マネー・サバイバル

—知識を武器に、未来を変える—

2025年11月25日
マネサバくん納得

成長株投資とバフェットの転換点

バークシャーが“成長株”に動いた意味

2025年11月、投資の世界でちょっとした“地殻変動”が起きました。
バリュー投資の象徴バークシャーが、Alphabet(Google)株を大量取得していたというニュースがブルームバーグで報じられたのです。

普段なら「高すぎる株は買わない」「理解できない技術には投資しない」というバフェットの鉄則。
それなのに、AIという未証明の領域に踏み出した。

これは、バークシャーの中でバフェット流が“静かに転換し始めている”サインではないか。
そして、この変化は 「成長株投資」 の本質を改めて考える機会にもなります。

今日の記事は、そんなニュースをもとに、初心者にもやさしく整理していきます。


マネサバくんの質問

マネサバくん:おじさーん、あのニュース見たよ。バークシャーがGoogle買ったってやつ!あれって“成長株投資”なの?

私:うん、まさに成長株投資の要素が強いね。バフェットが本来避けてきた“将来の成長に賭ける”投資だからね。

マネサバくん:えっ、バフェットさんって成長株は買わないんじゃなかったの?

私:それが、時代と共に“バフェット流”も変わってきたんだよ。今日はそこが大事なポイントなんだ。


バフェットがAI分野に踏み出した理由とは

ブルームバーグの記事によると、バークシャーは FCF(フリーキャッシュフロー)の40倍という高めの水準でAlphabet株を購入しています。

※FCFとは簡単に言うと「会社が自由に使える現金の量」。
アメリカでは最近、【利益よりFCF】が重視される傾向が強まっています。

通常のバフェットなら、割高な株価を嫌うはず。
しかし、今回は違った。

・AIの成長性
・Googleの技術力
・広告以外の新たな収益源(クラウド、AIモデル)
・巨大プラットフォーマーとしての安定性

──こうした理由から、「成長に賭ける」という判断をしたと分析できます。

そして記事の中でも示唆されていたのが、

後継者アベル氏の存在

バフェットの後任である アベル氏 が投資判断に影響を与えている可能性がある、と専門家は見ています。

アベル氏は“成長に掛ける投資”を好むタイプと言われており、
これが バークシャーの投資スタイルが変わり始めているサイン だと記事では書かれています。


成長株投資とは「未来を買う」こと

ここで一度、基本に戻りましょう。

成長株投資とは?
・今はまだ利益が出ていなかったり
・割高に見える株価でも
・成長性が高ければ買う

という考え方です。

実は、バフェットも若い頃に影響を受けた投資家 フィッシャー はこのタイプ。
「良い会社を見つけて、伸び始めたら買い続けろ」という成長株投資の祖のような存在です。

バフェットはグレアムの“割安株”だけでなく、
フィッシャーの“成長株”の思想も深く取り入れています。

つまり今回のAlphabet買いは、
バフェットの奥底にあるフィッシャー的思想が戻ってきた
とも言えるのかもしれません。


マネサバくんの気づき

マネサバくん:おじさん、じゃあGoogleを買ったのってフィッシャー的な動きってこと?

私:うん、フィッシャーの“成長株投資”の香りがするね。伸びる会社を高くても買うという発想。

マネサバくん:でも、PERも高いし、AIってまだ未来の話じゃない?

私:その“未来を買う勇気”こそが成長株投資なんだよ。もちろんリスクもあるけどね。


AIバブル論争の中での大胆な判断

記事では、NVIDIAの例も出されていました。

・FCF倍率は60倍
・今後5年で19%の成長が必要
・FCFマージンは驚異の44%

これを見ると、確かに“バブルっぽく見える”のも無理はありません。
しかし同時に、“成長が利益を生み続けている現実”もある。

成長株投資は常に、

・期待
・不安
・未来
・不確実性

が入り混じる世界です。

今回のバークシャーの判断は、
「不確実性を許容してでも伸びる領域に入っていく」
という意思を感じさせます。


未来志向の投資とは?

マネサバくん:おじさん、成長株って怖くない?高いし、失敗したら終わりそう…

私:もちろんリスクは高いよ。でも、未来を変える産業には“割安”なんて概念は最初から通用しないことも多い。

マネサバくん:じゃあ、個人投資家はどうすればいいの?

私:答えはシンプル。“無理に真似しない”。ただし“何が起きているか理解する”ことが大切だよ。

Googleのような巨大企業でも、AIという新しい領域で再評価される。
成長株は「未来を見て買われる」ことがよく分かる事例です。


成長株投資から学べる3つのポイント

最後に、今回のニュースから個人投資家が学べる要点をまとめます。

① 割高=悪ではない

未来の成長があれば“割高に見える現在の価格”は問題ではない。

② 技術革新は企業の評価を一変させる

AIはGoogleの価値を再評価させている。

③ 投資スタイルは時代と共に変わる

バフェットのような伝説的投資家ですら、環境が変われば判断を切り替える。


アベル体制でバークシャーはどう変わる?

今回のAlphabet買いは、

・バフェットの伝統的な価値投資からの転換
・アベル氏が主導する“未来志向の投資”
・AI時代の新しい基準(FCF重視)

──こうした複数の象徴的な意味を持っています。

そしてこれは、私たち個人投資家にとっても

「成長株投資とは何か」
「未来に賭けるとはどういうことか」

を考える良い機会になります。

Googleのように強固な収益基盤を持つ企業が、AIという“新しい波”で再評価される。
これこそ、成長株投資の本質です。


【投資は自己責任ですが…】

最後にマネサバらしくひとこと。

投資は自己責任です。
でも、「自分の頭で考えて、納得した上で選ぶ」という行為自体が投資の価値を高めます。

この記事が、あなたの“考えるきっかけ”になれば嬉しいです。


【出典】

タイトル: 【コラム】バフェット流からの転換か、Alphabet投資が示唆-カイザー
URL: https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-11-22/T63BGFKGIFPL00?srnd=cojp-v2
媒体名: ブルームバーグ
掲載日: 2025年11月23日