
ヘッジファンドの終焉?富裕層が見限った“プロの投資術”の今
マネサバくん:ねえねえ、昔って“ヘッジファンド”ってすごい憧れの存在じゃなかった?
私:そうそう、ジョージ・ソロスにジュリアン・ロバートソン、名前を聞くだけで「プロ中のプロ」って感じだったよね。でも今は、その“プロ”が崩れつつあるみたいだよ。ジョージ・ソロスについては以下の記事でも取り上げたよ。
かつて華やかな舞台に君臨していたヘッジファンド。市場のどんな嵐でも利益を出す――そんな幻想は、いまや過去のものとなりつつあります。
2025年7月23日の日経新聞によると、カリフォルニア大学ロサンゼルス校が自校の寄付基金におけるヘッジファンド投資をゼロにする決定を下したとのこと。運用資産総額約3.4兆円のうち約4%を投じていたそうですが、それを一気に撤退。
その理由は、「まったくヘッジになってない」から。
マネサバくん:えっ、ヘッジファンドなのに、ヘッジ機能がないの? そんなの“肉まんの中に肉が入ってない”みたいな話じゃない?
私:その通り(笑)。高い手数料を取っておいて、S&P500にも勝てないんじゃ、投資家も怒るよね。
ヘッジファンドは通常、年2%の運用手数料と利益の20%の成功報酬という非常に高額な報酬体系です。しかし2024年末時点で、米ヘッジファンドの年初から6月末までのリターンはわずか3.8%。一方、S&P500は6.2%と大きく上回りました。
実はこの傾向は2015年以降ずっと続いており、2022年以外は毎年S&Pに負けているとのこと。「何に投資してるかより、インデックス持ってた方がマシ」状態が続いているんです。
マネサバくん:でも富裕層とか機関投資家なら、もっと特別な情報とかあるんじゃないの?
私:それがあると思ってたんだけど、結果を見ると“情報はあるけど機能していない”のか、“そもそも情報が古くなった”のか、って気もするね。
実際、超富裕層で構成される会員制クラブ「タイガー21」のポートフォリオでは、ヘッジファンドの比率はわずか1%。代わりに、不動産とプライベートエクイティに資金が流れており、上場株も24%と堅調。
創業者のマイケル・ソネンフェルト氏は「富裕層にとってヘッジファンド投資は死んだも同然」とまで言い切っています。
マネサバくん:プロの世界も大変なんだねえ。でもそれって、僕ら個人投資家にとってはチャンスじゃない?
私:まさにそこ!自動売買やAI分析が発達して、情報が平等になった今、個人でも“戦える時代”になってきてるんだよ。
ヘッジファンドの凋落は、“情報やスピード”の差が縮まりつつあることを意味しています。つまり、昔のような「プロしか勝てない」時代から、「仕組みを理解し、コツコツ積み上げる人が勝つ」時代へと変わってきたとも言えるのです。
私たちも、インデックス投資をベースにしながら、資産の一部でプライベートエクイティ型の中小企業投資や、自動売買プログラム、あるいは独自のスクリーニング手法に挑戦するのもありかもしれません。
まとめ:ヘッジファンドの時代の終わりは、個人投資家の夜明けか?
- 高い報酬に見合わないパフォーマンスにより、大口投資家の撤退が加速
- インデックスや実物資産(不動産・PE)への回帰が進む
- 情報の非対称性が崩れ、個人投資家にもチャンスがある時代に
派手さよりも、「地味で堅実」な投資が勝つ時代。次に勝つのは、あなたかもしれません。
【出典】
- タイトル:ヘッジファンド投資、撤退相次ぐ 「富裕層にとって死んだも同然」
- URL:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN22CZI0S5A720C2000000/
- 媒体名:日経新聞
- 掲載日: 2025年7月23日
