マネサバおじさん      

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マネー・サバイバル

—知識を武器に、未来を変える—

2025年2月12日

ニトリの決算に見る、為替と金利のリアルな影響

ニトリホールディングスが発表した2024年4〜12月期の決算は、純利益が前年同期比2%増と堅調な結果となりました。主力商品の値下げが客足を呼び戻し、売上も増加。輸入コスト増の影響を受けつつも、それを上回る売上成長を達成しています。

海外生産比率が9割と高いニトリにとって、為替相場、特に円安は大きなリスク要因です。1ドルあたり1円の円安が年20億円もの減益要因になるといいます。実際、今回の期中平均レートは1ドル=約152円。前年よりも円安が進み、利益を圧迫しましたが、価格設定やコスト削減の工夫でなんとか利益を積み上げた形です。

こうした中、似鳥昭雄会長は決算説明会で、今後の為替見通しに言及。日銀の利上げが進めば政策金利は1%に達し、円相場は対ドル140円台で落ち着くだろうという考えを示しました。ただ、米国政権の政策運営によっては不透明感も残るとして、慎重な姿勢も見せています。

円安でも耐えるビジネスモデル

ニトリの面白いところは、円安を見越して商品開発を進めている点です。原材料や生産地を見直し、1ドル=150円でも採算が取れる商品を作り、最近では160円でも大丈夫なように設計を進めているそうです。安さを売りにしてきたイメージのあるニトリが、為替リスクへの耐性を高めているのは、静かだけど力強い変化のように映ります。

同社は家電ビジネスの強化や、海外での採算重視の出店戦略へのシフトも進めており、数字だけを追いかけるのではなく、地に足をつけた成長を目指しているようです。

金利と為替、そして私たちの暮らし

ところで、金利と為替の関係って普段あまり意識しないかもしれませんが、実は私たちの生活にもじわじわ影響してきます。一般的に、金利が上がるとその国の通貨は強くなりやすいもの。日本の金利が上がれば円高になるという流れですが、世界全体で見ると必ずしも単純ではありません。

特に、アメリカの経済政策がどう動くかによって、為替は大きく揺れます。今回のニトリの会長発言も、そうした国際的な経済の動きを踏まえたもの。経済学の観点から見ても、金利、為替、そして企業活動は密接につながっていると改めて感じさせられます。

少し視点を広げてみると

こういった企業の動きや経済ニュースを追っていると、自分たちの資産をどう守るか、という視点にも自然とつながってきます。たとえば、為替の変動を意識した資産の持ち方や、金利上昇を見越した投資先の選び方など。もちろん、すぐに何か行動する必要はないけれど、ちょっと気にしてみるだけでも違ってくるかもしれません。

ニトリのように、環境が変わっても対応できる準備をしておく。その考え方は、個人の資産管理にも通じるところがありそうです。


ニトリ会長「1ドル=140円台固い」 4〜12月純利益2%増

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOTG106D20Q5A210C2000000

日経新聞 2025年2月12日