
金鉱株3カ月の現実
10月2日、私は**Agnico Eagle Mines(AEM)**を171ドルで買った。
いわゆる金鉱株だ。
そこから約3カ月。
金価格はというと、連日の最高値更新。東京金先物も1万9千円台から2万3千円台へと大きく上昇している。
数字だけ見れば、かなり景気のいい話だ。
……が、肝心のAEM株は昨日の終値が181.27ドル。
上がってはいる。でも、なんとも微妙な上がり方だ。
金は絶好調、株はほどほど
金価格は約22%の上昇。
一方、AEM株は約6%の上昇。
「金鉱株は金価格以上に動く」
そんな淡い期待を、私はしっかり胸に抱いていた。
だが現実はそう甘くない。
マネサバくん:おじさん、金めちゃくちゃ上がってるよね?
じゃあAEMも爆上げじゃないの?
私:それがねぇ…現実は6%アップ止まり。
金ほどの勢いは無いんだよ。
マネサバくん:え、それって失敗?
金が上がれば金鉱株も一緒にドーンって行くもんだと思ってた。
私:気持ちは分かる。私もそう思っていた。でも株は「期待」を先に織り込む生き物なんだ。
買った時点ですでに期待が高すぎた、ってやつだな。
高値を追いかけた代償
10月初め、金はすでに強烈な上昇トレンドだった。
その時の私は、完全に「上がっているものを追いかける側」。
正直に言うと、「ここで買わないと、もっと上がって後悔するんじゃないか?」という気持ちが強かった。
これが、よく言われる**「買わないリスク」**だ。
マネサバくん:買わないリスクって、なんかカッコいい言葉だよね。
私:そうなんだよ。でもね、冷静に考えるとおかしい。
マネサバくん:え?だって上がるのを見逃したら損した気分になるじゃん。
私:気分はね。でも実際には、買ってない株に損は発生してない。損してるのは「感情」だけなんだ。
上がっている最中に買うのは、実はすごく気が楽です。
理由は簡単で、「自分の判断が正しい気がする」から。
逆に、下がっている時に買うのは怖い。
「まだ下がるかもしれない」という不安と戦う必要がある。
結果として、多くの人が
安い時に買えず、高い時に飛びつく。
私も例外じゃなかった。
それでも、すぐ売らない理由
とはいえ、今回の投資を「大失敗」と切り捨てるつもりはありません。(利益も出ているし)
そもそも私は、長期投資派のはずです。
本来なら、最低でも5年。
短くても数回の決算を見るくらいは持つ覚悟で買っています。
マネサバくん:じゃあ、なんで今こんなに気にしてるの?
私:それはね…言ってることと、やってることがズレてるからなんです。
マネサバくん:おじさんでも、そんなことあるんだ。
私:あるある。むしろ年数重ねると、自分にツッコミ入れる回数が増える。
株価を毎日見てしまう。
短期の値動きに一喜一憂してしまう。
それって、長期投資家の姿勢とは言えない。
分かっている。
分かっているけど、気になる。
人間って、そんなものだ。
今回の学び
今回のAEM投資で、改めて感じたことがある。
- 上がっている時ほど、冷静さが必要
- 「買わないリスク」は感情が作る幻
- 長期投資なら、短期の結果に振り回されすぎない
そして何より、
自分が完璧じゃないことを認めるのも、投資の一部だということ。
金はこれからも上下を繰り返すだろう。
AEMも、すぐに期待通り動くかは分からない。
だからこそ、私はこのまま持ち続ける。
少なくとも、あと2回は決算を見るつもりだ。
マネサバくん:おじさん、なんか最後いい話っぽくまとめたね。
私:失敗談は、ちゃんと整理しないともったいないからね。
マネサバくん:僕も、上がってる株を追いかけたくなったら、今日の話思い出すよ。
私:それだけで、今日のAEMは元が取れたな。
投資は、いつも思い通りにはいかない。
でも、そのズレから学べるなら、意味はある。
焦らず、欲張らず、たまに反省しながら。
今日も市場と、自分の心と向き合っていこう。
