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マネー・サバイバル

—知識を武器に、未来を変える—

2025年6月24日

中東の緊張と“米・イスラエル連携”、投資家が注目すべき理由


2025年6月、ついに米国がイランの核施設を攻撃。これに対し、イスラエルのネタニヤフ首相は「歴史的決断」とまで賞賛し、アメリカとの連携に感謝を表明しました。日本国内では「コメ価格2倍」の方がニュース番組で目立っていましたが、投資家にとってはこの中東情勢の緊迫化こそが重要なシグナルなのではないでしょうか。


中東は火種、それでも“無関心”な日本

記事によると、今回の攻撃は米国がイスラエルの要請を受けて行ったもので、ネタニヤフ政権にとっては悲願の一歩とも言えます。イランの核保有を阻止することがイスラエルにとって“国家存亡の危機”回避に直結するからです。

アメリカはこれまで比較的慎重に動いてきましたが、今回はトランプ政権の強硬姿勢が色濃く反映された判断でした。いまや「強さこそが平和を生む」というフレーズが、イスラエルとアメリカを繋ぐ政治思想になっているのです。

とはいえ、これが単なる外交ショーで終わるかというと、そんなに楽観的には見られません。イランは簡単には引かない独裁国家。体力的にはアメリカと正面から張り合える状況にはないにしても、長期的なゲリラ的報復やサイバー攻撃、さらには経済への間接的な影響は大いにありえます。


原油価格への波及と、金融市場の動き

中東の混乱が最もダイレクトに影響するのは、やはりエネルギー市場です。特にイランがホルムズ海峡を封鎖するような動きを見せれば、原油価格が一気に跳ね上がる可能性があります。すでに一部の市場ではリスクを織り込み始めており、WTI原油先物はじわじわと上昇傾向を見せています。

日本にとってもこれは対岸の火事ではありません。**エネルギー価格の上昇は即、輸入コストに跳ね返り、円安要因にもなります。**すでにコメや電気代の値上げに苦しむ家計に、追い打ちがかかることになるかもしれません。


リスクヘッジの視点から考えると

こういった地政学リスクにどう向き合うか。長期投資の基本としては、分散と非相関の確保が重要です。エネルギー関連銘柄や、地政学リスク時に強いとされる金(ゴールド)、あるいは**インフレ連動債(TIPS)**のような資産への分散投資が、改めて注目されてもいい時期です。

加えて、防衛関連産業サイバーセキュリティ企業への投資も選択肢として検討できるでしょう。戦争は軍事だけでなく、情報戦の時代です。今回の件でも、報復の矛先はサイバー空間に及ぶ可能性が指摘されています。


感情に流されず、冷静に“戦略”を立てよう

ネタニヤフ首相の発言は強気そのもの。「強さが先で平和が後に来る」との言葉は、ある意味で非常にリアリスト的です。ただ、歴史を振り返れば、“強さ”だけがすべてではないということも学べます。

我々もニュースの見出しや政治的な演出に振り回されるのではなく、事実として何が起きているかを理解し、それが経済・投資環境にどう波及するのかを冷静に見極めることが重要です。


最後にひとつ。どんなに情報が溢れても、「自分で考えて、判断する」こと。これが、変化の激しい今の時代を生き抜く最良の武器だと、今回の記事を読んで改めて感じました。


イスラエルのネタニヤフ首相「歴史的決断」と歓迎 米のイラン攻撃で
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR220PA0S5A620C2000000/
日経新聞 2025/6/22