ドジャースオーナーに学ぶ、未来を見つける投資のヒント
2025年、日本で開催された米大リーグのドジャース開幕戦。その立役者のひとりが、ドジャースのオーナーであり、グッゲンハイム・パートナーズのCEOでもあるマーク・ウォルター氏です。名前だけを聞いてピンと来ない人もいるかもしれませんが、彼はNBAのレイカーズ、英サッカープレミアリーグのチェルシーといった一流チームのオーナーも務める、まさに世界を股にかけるビジネスパーソン。
そんなウォルター氏の視点には、これからの時代に必要な投資のヒントが詰まっていました。
投資のカギは「現場」にあり
ウォルター氏は、AI関連分野を含め、常に新しい分野へと投資の幅を広げています。彼が心がけているのは、「色々な場所に出向き、直接人と会い、話を聞くこと」。デスクに座っているだけでは得られない情報を、自ら行動して手に入れるスタイルです。
この考え方は、スティーブ・ジョブズ氏やウォーレン・バフェット氏が強調していた「フォーカス(集中)」とは対照的に見えるかもしれません。しかし、彼らもまた、集中と同時に、異なる視点を取り入れることの重要性を理解していました。
机上で得られる情報には限界があり、時には新しい環境や人との対話が、思わぬヒントをもたらしてくれるのです。
「三上」に学ぶ、アイデアの育て方
この話は、実は千年前の中国・北宋時代にも通じています。文人・欧陽脩(おうようしゅう)は、良いアイデアを得るためには、「馬上」「枕上」「厠上」——つまり普段の仕事環境から離れることが大事だと説きました。
ウォルター氏の実践は、まさにこの「三上」の現代版。世界中を旅し、さまざまな分野の人と直接会って話す。その体験が、次の投資アイデアにつながっているのでしょう。
行動が新しいチャンスを呼ぶ
大阪・関西万博をめぐるニュースでは「盛り上がりに欠ける」との声も聞こえてきますが、個別に話を聞いてみると、少子高齢化や脱炭素、デジタル社会と現実社会の融合といった長期的なメガトレンドにしっかりと向き合った展示が並んでいるとのこと。
評判だけで判断するのではなく、自分で足を運び、自分の目で確かめる。これは投資にも通じるスタンスです。情報が溢れる時代だからこそ、「行動する」ことの価値が高まっています。
ウォルター氏のように大きなスケールで動くことは難しくても、まずは身近な場所から、興味を持ったことに触れてみる。それが、未来の投資の種になるかもしれません。
オーナー業もまた、投資の一部
ウォルター氏は、スポーツチームのオーナー業を通して多くのインスピレーションを得ているとも言われています。スポーツビジネスは、経営、ファン心理、ブランディングなど多くの要素が絡み合う複雑な世界。ここで得られる知見は、他の投資分野にも応用できるはずです。
もしかすると、ウォルター氏にとってオーナー業もまた、単なる趣味や事業ではなく、長期的なリターンを見据えた投資の一部なのかもしれませんね。
ドジャースオーナーの助言
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB1824A0Y5A310C2000000/
日経新聞 2025/3/21
