マネサバおじさん      

マネサバおじさん

マネー・サバイバル

—知識を武器に、未来を変える—

2025年2月6日

インフレかデフレか?──日本経済の今を考える

最近、「インフレ」という言葉をよく耳にしませんか?でも、デフレって言葉もまだニュースでは出てきたりします。いったい今の日本経済はどちらの状態なんでしょうか?

2025年2月4日、日銀の植田総裁は国会で「日本はインフレの状態にある」と発言しました。一方で、石破首相は「デフレの状況にはないが、脱却できたとは言えない」とコメント。政府と日銀で、やや認識にズレがあることがわかります。

ここで、ちょっと基本に立ち返ってみましょう。インフレとは、物価が全体的に上がること。デフレはその逆で、物価が下がり続ける状態です。モノやサービスの値段がじわじわ上がっていくと、インフレと呼ばれます。

総務省のデータによると、2024年12月の消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除いた総合指数が前年同月比で3.0%上昇しました。年間平均でも2.5%の上昇率。これは、日銀が目標としている「物価上昇率2%」を超えた状態が3年続いていることを意味します。数字だけ見ると、確かにインフレが続いていると言えそうです。

なぜインフレ・デフレの認識がこんなに重要かというと、これによって経済政策も投資戦略も大きく変わってくるからです。インフレが進んでいるなら、現金を持っているだけでは価値が目減りする可能性があるので、資産を守るために株式や不動産、金(ゴールド)といったインフレに強い資産に目を向ける必要があります。一方、デフレ局面では、現金や国債のような比較的リスクの低い資産の価値が相対的に高まる傾向があります。

興味深いのは、ここ数十年、日本はずっとデフレ脱却を目指してきたのに、いざインフレが始まったら「物価高だ」と騒がれるようになったことです。確かに、生活費が上がるのは実感としてしんどいですが、インフレは経済成長にとって一定の必要条件でもあります。

とはいえ、今のインフレが持続的なものなのか、あるいは一時的なものなのかを見極めるのは簡単ではありません。植田総裁も「基調的な物価動向を測るのは複雑」と認めています。食品やエネルギーなど、価格変動の大きい項目を除いてもなお、全体の流れをつかむのは難しいのが現実です。

政府は景気刺激策として、依然として財政出動を続けていますが、これがどこまで効果を持つかは不透明です。もし仮にインフレが定着していくとすれば、今のうちにインフレ時代に強い資産のことを少し意識しておくのも一つの考え方かもしれません。

もちろん、無理に投資を始める必要はありませんが、世の中の経済ニュースに触れながら、自分のお金の置き場所について考える時間を持つのは、将来への備えになります。インフレかデフレか、答えを出すのは簡単ではないですが、だからこそ自分なりの視点を持っておきたいですね。


日銀植田総裁、日本経済は「インフレ」 首相と認識に違い

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB0429I0U5A200C2000000

日経新聞 2025年2月4日