バフェット氏、再び動く——日本株に映る割安感と未来
2025年3月18日、東京市場が久々に大きく動きました。きっかけは、世界的投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイが、日本の5大商社株を再び買い増ししたというニュース。これを受け、日経平均株価は3日続伸し、一時600円超の上げ幅を記録。3万8000円台を回復する場面も見られました。
「お買い得」のサイン
バフェット氏が動いた、という事実が市場に与えるインパクトは想像以上です。彼は滅多に市場の流れに惑わされず、徹底的に「本質的価値」に注目することで知られています。そんな彼が日本株に対して再び「買い」の判断を下したことは、国内外の投資家に日本市場の割安感を改めて意識させる結果となりました。
バークシャーは2019年から日本の5大商社に投資を始め、23年にはバフェット氏自身が来日して経営陣と会談。以来しばらく動きはありませんでしたが、今回は各社の保有比率を1ポイント以上引き上げています。
- 丸紅:8.30% → 9.30%
- 三井物産:8.09% → 9.82%
- 三菱商事:8.31% → 9.67%
- 伊藤忠商事:7.47% → 8.53%
- 住友商事:8.23% → 9.29%
この数字を見れば、彼が本気であることは明らかです。
なぜ今、商社株なのか?
商社株は「総合力」の塊です。資源、インフラ、ヘルスケア、テクノロジーと多角的に事業を展開し、安定したキャッシュフローを生み出しています。バフェット氏が好む「シンプルで分かりやすいビジネスモデル」かつ「長期的な成長力」が揃っているのが日本の商社です。
さらに現在の日本株は、世界と比べて相対的に割安な状態。東証株価指数(TOPIX)の予想PERは13倍台と、欧州のSTOXX600指数(14倍台)を下回っています。2024年には日本株が割高と見られた時期もありましたが、今では状況が逆転しています。
こうした背景が、バフェット氏の動きとタイミングを後押ししたのでしょう。
敵対しないスタイルが生む信頼
バフェット氏のスタイルは、単に株を買い集めるだけではありません。彼は敵対的買収を嫌い、投資先の経営陣を尊重することで知られています。経営に介入せず、現地のやり方を尊重しながら長期的な価値創造を目指す。この姿勢が、日本企業の間でも高い信頼を集めている理由でしょう。
だからこそ、今回の追加投資にも反発はなく、むしろ歓迎ムードが広がっているのです。まさに「伝説の投資家」の名にふさわしい動きと言えます。
日本株のこれから、あなたはどう見る?
もちろん、世界経済には不透明感も漂っています。米国景気の減速懸念、中国・香港株式市場の動向も無視できません。それでも、こうした難しい局面でこそ、バフェット氏のように割安な市場を見極め、動く力が試されます。
投資の世界では、目先の話題に振り回されるよりも、長期目線で本質を見ることが大切だと言われます。今、日本市場にはその本質的な価値が再評価される兆しが見え始めています。
もしかしたら、今のこの瞬間が、未来の資産形成のための一歩になるかもしれません。
日経平均株価448円高 バフェット氏が「お買い得」示唆
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB1812X0Y5A310C2000000/
日経新聞 2025/3/18

