マネサバおじさん      

マネサバおじさん

マネー・サバイバル

—知識を武器に、未来を変える—

2025年8月7日

あの時、日本はお金が紙くずだった?戦後インフレのリアル


マネサバくん:おじさん、ちょっと質問していい?
「インフレってヤバい!」って最近よく聞くけど、日本で一番ひどかったインフレっていつなの?今みたいに物価がちょっと上がったくらいで騒ぐほどのこと?

:お、いい質問だね。実はね、日本にも**お金がどんどん価値を失っていった“地獄の時代”**があったんだよ。

マネサバくん:えぇ!?そんなヤバい時代があったの!?
それじゃあ、いつの時代だったのかクイズで教えてよ!


【問題】

次のうち、日本で年間インフレ率が1000%を超えたと言われる時期はどれでしょう?

A. バブル崩壊直後の1991年
B. リーマンショック後の2009年
C. 第二次世界大戦直後の1946年
D. 第一次オイルショックの1974年


マネサバくん:えーっと、物価が一番上がったって聞いたことあるのはオイルショックかな?
でも…1000%ってヤバすぎない!?
うーん……でも思い切って……Cの1946年!

:正解!!


【正解は…C!1946年(戦後すぐ)】


◆ 日本にもあった「お金が紙くず」だった時代

戦後の日本(特に1945年〜1949年)は、まさにハイパーインフレ状態。

その結果、1946年には前年比で約539%のインフレ、年によっては1000%超とも言われるほどの物価上昇が発生しました。


マネサバくん:えぇ!?500%って…去年100円だったうまい棒が、今年は600円!?
それじゃ何も買えないよ…!

:その通り。当時は「給料をもらった帰り道でお米を買わないと、次の日にはもう買えない」って時代だったんだよ。


◆ その後の日本のインフレ年表

じゃあ、戦後のインフレってどうやって収まっていったのか?
そしてその後の日本の物価はどう動いたのか?

ざっくりと表にまとめてみよう。


🗂 日本のインフレざっくり年表

時期状況インフレ率の目安
1945〜1949年戦後のハイパーインフレ数百%〜1000%超
1950〜60年代高度経済成長・安定化年3〜10%程度
1973〜1974年第一次オイルショック最大23%(1974年)
1980年代後半バブル期年1〜3%程度
1990〜2020年代前半デフレ時代0%〜マイナス
2022年〜現在コストプッシュ型の物価上昇年2〜4%程度(CPIベース)

◆ なぜ戦後は止められたのか?

戦後のハイパーインフレは、「ドッジ・ライン」という緊縮政策(1949年)で一気に抑え込まれました。

これにより、物価の暴騰は収まり、安定成長へ向かう土台が築かれたのです。


マネサバくん:へぇ〜、お金をばらまくのをやめたら、物価も落ち着いたってことか。

:そう。逆に言えば、「お金を刷りすぎるとヤバいことになる」って、実体験として知ってる国が日本ってわけだ。


◆ 今の日本とどう違うの?

性質は異なるけれど、「インフレはいつでも起こり得る」「それが資産を奪う力を持っている」ことには変わりません。
特に通貨を発行している中央銀行(日本では日銀)の信用が無くなる事が、ハイパーインフレの最大の原因になるんだよ。


◆ インフレから身を守るには?

デフレの時代は、現金を持っているのが一番だった。だから貯金や預金は優良な投資手法だった。
ところがインフレになると違ってきます。


マネサバくん:ぼく、物価が上がっても生き残れるペンギンになる!

:いい心がけだ。ペンギンにも優しくない時代が来るかもしれないからね(笑)


【まとめ】