マネサバおじさん      

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マネー・サバイバル

—知識を武器に、未来を変える—

2025年4月9日

押し目買いは正義?米株急落に挑む個人投資家たちのリアル


2025年4月、株式市場はまさにジェットコースター状態。特に8日のニューヨーク市場は荒れに荒れました。ダウ平均が1400ドル高から一転、320ドル安に転落。ナスダックも同様に、4.6%高から2.1%安へと急落。まさに「上がったと思ったらすぐ下がる」展開でした。

この背景にあるのは、やはりトランプ大統領の相互関税発表。貿易戦争への不安が広がるなか、今回はアメリカの個人投資家たちの押し目買い(ディップバイ)戦略に注目してみましょう。


「安い時に買う」王道戦略、でも今回は?

有名な投資家ウォーレン・バフェットの言葉に「他人が恐れているときに貪欲になれ」というものがあります。これを信条に、株価が下がったら買い向かうのが押し目買い。実際、アメリカの多くの個人投資家が、今回の急落局面でもこの戦略を貫こうとしています。

ニューオーリンズの大学院生ブルックス・バリオスさん(24歳)は、コロナ禍で株取引を始めた一人。今回も、下がったハイテク株、AMDやアルファベット、メタなどを果敢に買い増し。「まるでお気に入りのお店で大セールをやっているみたい」とポジティブです。

また、ここ2カ月で個人投資家から約7兆3000億円が米国株ETFに流入しているとのデータも。つまり、みんな「下がったら買い」というスタンスを維持しているわけです。


それでも簡単ではない市場

ただ、今回の相場は一筋縄ではいきません。午後から急落し、上昇分が吹き飛ぶというパターンは、近年まれに見る荒れっぷり。過去40年で最大の上下動幅だったそうです。

特に「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる米大手ハイテク株(アルファベット、アマゾン、アップル、マイクロソフト、メタ、エヌビディア、テスラ)は時価総額2兆1000億ドルも吹き飛び、個人投資家にとっても痛手は大きい。

押し目買いに出た投資家たちのなかには、後悔している声も。ボルティモアのリチャード・アンダーソンさんは「アマゾンやマイクロソフトに突っ込んだら、すぐに続落。今回はちょっと違う」と肩を落とします。


「待つ」ことも立派な戦略

さらに注目したいのが、慎重派の動き。マイアミのトレーダー、アンバー・ペトロビッチさんは「今回ばかりは慎重に」と、20万ドル規模のポートフォリオに1〜2株ずつ小刻みに投資しているそうです。

彼女はTikTokやDiscordで情報収集しながら、焦らずに対応しているとのこと。「押し目買いをもう少しゆっくりすべきだった」と反省している姿勢も印象的です。

マーケットがここまで不安定な時は、「急がば回れ」。焦って飛びつかない冷静さが、結果的に大きな損失を防ぐことにもつながるかもしれません。


まとめ:押し目買いは有効か?

市場が荒れている今、押し目買いの戦略には賛否両論があります。ただ一つ言えるのは、自分でしっかり考えて行動することが大事だということ。

「みんなが買っているから」とか「バフェットが言ってたから」と流されるのではなく、今の市場が本当に自分のリスク許容度に合っているかをよく見極めて。

押し目買いは王道かもしれませんが、今のようなボラティリティが高い市場では、タイミングと資金管理が命。無理をしない、焦らない、そして何より自分のルールを守る。これが長い投資人生を生き抜く秘訣かもしれません。


米株急落時、押し目買いで立ち向かう投資家

https://jp.wsj.com/articles/the-dip-buyers-braving-the-market-during-stocks-carnage-c159e43b
ウォールストリートジャーナル 2025/4/9