マネサバおじさん      

マネサバおじさん

マネー・サバイバル

—知識を武器に、未来を変える—

2025年7月10日

国債が動かない!?日本市場の“静かな異変”に注目すべき理由


マネサバくん:ねえねえ、また国債の話なんだけど、「流動性が過去最低」って、どういうこと?

:うん、それが今回すごく注目されてるポイントなんだよ。国債が「売りたくても売れない」「買いたくても出てこない」って状態になっていて、それが“流動性の低下”なんだ。


国債が“動かない”リスクとは?

2025年7月9日のブルームバーグの記事によると、「日本国債流動性指数」が過去最高水準に達したとのこと。つまり、日本の国債市場がこれまでで最も取引しづらい状態にあるというという厳しい指摘が出ているんだ。

特に問題視されているのが、30年債や40年債といった“超長期債”。通常、生命保険会社などが積極的に保有する商品ですが、最近は買い手が控え気味で、取引がほとんど行われていないとのこと。


マネサバくん:でもさ、国債ってそんなにみんな毎日売ったり買ったりしてるの?

:そうなんだよ。実は株よりも遥かに大きな金額が毎日動いているくらいなんだ。でも最近は、日銀が大量に国債を買いすぎてしまって、そもそも市場に流通してる量が減ってしまったんだ。

加えて、売る人も買う人も慎重になってて、市場全体が“静まり返ってる”状態。こうなると、少額の取引でも価格が大きく動くことになる、値段が大きく動いちゃう。


流動性の低下が金利を押し上げる理由

取引が薄い中で30年債の入札が不調に終わった影響で、金利が再び上昇し始めています。次に注目されているのが7月10日の20年債入札。ここも不調に終われば、投資家が一斉に売りに走る「売りが売りを呼ぶ」展開もあり得ます。

マネサバくん:ちょっとしか売られてないのに、金利が上がるってなんで?

:たとえば人が少ない市場で「この国債を売りたいです!」って出すと、買ってくれる人がいない。仕方なく値段を下げるよね。国債って、値段が下がると「利回り=金利」が上がる仕組みになってるから、小さな売りでも金利が急に跳ね上がることもある。


選挙と政策が市場を揺らす要因に

さらに不安材料になっているのが、今月下旬の参議院選挙。もし与党が過半数割れして、野党の“消費減税”が現実味を帯びると、「これって財政悪化じゃない?」と市場が判断し、さらに国債が売られる展開になるかもしれません。

三菱モルガン証券のアナリストも「買い手が少ない状況での政策不透明感が、流動性と金利のリスクを高めている」と警戒しています。

マネサバくん:でも、国債って日本の“安全資産”じゃなかったの?

:うん、ずっとそう言われてきた。でもね、“安全”っていうのは「ちゃんと売れる」「ちゃんと値段がつく」ことが前提なんだ。今みたいに売れにくくなってる状況だと、安全資産としての信頼に疑問が出てくるよね。


投資家としての視点:見えてきた「日本リスク」

今回の記事で注目すべきなのは、日本国債における「取引がされにくくなってきている」という構造的な問題です。これは金利を操作し続けてきた“副作用”とも言えます。

投資家として考えるべきポイント:

特に日本だけでなく、米国や欧州でも超長期債の金利が上昇傾向にあり、「グローバルな金利環境の変化」が背後にあることも忘れてはいけません。


まとめ:静かな“異常事態”が市場を揺らす前に

今回の国債流動性低下は、数字上は地味でも、投資家にとっては見逃せないサインです。特に日本のように巨額の借金を抱え、日銀が市場に深く介入してきた国では、市場の“正常な呼吸”が失われつつあることを意味します。

マネサバくん:呼吸って…やっぱり、ちょっとずつ売ったり買ったりって、大事なことなんだね。

:うん。どんなに立派な制度でも、誰かが売って、誰かが買って、毎日ちゃんと“動いている”からこそ成り立ってるんだ。投資も同じ。流れを止めちゃいけない。


国債流動性が極度に低下、金利急騰リスク-20年入札に火種警戒の声も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-07-09/SZ3S63T1UM0W00?srnd=cojp-v2
ブルームバーグ 2025/7/9