日経平均4万円回復、「持たざるリスク」の正体とは?
ついに、日経平均が5カ月ぶりに4万円を回復しました。
正直、「もう4万円超えてるんだっけ?」と思った人も多いのでは。
それだけ株価が静かに、でも確実に動いていたわけです。
今回の相場上昇を受けて、証券会社の世界では久々にこんなワードが飛び交っているようです。
「持たざるリスク」。
一見すると聞き慣れないこの言葉、でも、これって**「投資していないこと自体がリスクになる」**という意味なんです。
株を持っていないことが“リスク”?
日経平均が4万円を突破した理由の一つは、海外投資家たちが「買わないことで機会を失うリスク」を避けたかったから。
特に注目されたのが日本の半導体株。
これまで投資していなかった海外ファンドが、置いていかれまいと買いを入れたことが背景にあるようです。
JPモルガン証券のストラテジストによれば、日本株への弱気ポジション(アンダーウエート)を見直し、「上がるから買う」勢いの流れに乗ったとのこと。
なるほど、たしかに過去の成功を逃したくない気持ちは、投資家の本能です。
相場は「真空地帯」に突入
現在の日経平均4万円超えは、今年に入ってからほとんど売買がなかった価格帯です。
この「真空地帯」では、値動きが激しくなりがちです。
実際、売り方が損失を被らないように買い戻しに走る「踏み上げ」が相場を押し上げ、コールオプションの売りポジションを持っていた人たちが必死に買い戻すという連鎖が起きています。
そして、その流れに乗じて投機筋が攻める。
まるで市場が一つの巨大な心理戦になっているようです。
でも…それって、ちょっと怖くない?
去年の今頃も、日経平均は似たような流れで一気に最高値を更新。
でもその後、需給要因が剥がれるとともに相場は失速しました。
今回も、「歴史は繰り返さないが韻を踏む」と言われるように、また似た展開になるかもしれません。
モルガン・スタンレーMUFG証券の中沢氏も、海外投資家の買いが**「9合目まできている」**と警鐘を鳴らしています。
勢いのある銘柄ほど、反動も大きい。だからこそ、高配当利回りのような“地味だけど堅実”な投資先に目を向けるべきという提案は、かなり理にかなっています。
信念なき投資は「リスクの先送り」かも?
今回の記事で印象に残ったのは、「持たざるリスク」のワード以上に、それに飛びつく投資家の姿です。
上がってるから買う。
周りが買ってるから買う。
でも、自分では何も考えてない。
これって、自分の信念なきまま相場に流されている状態なんですよね。
投資って、「買う理由」以上に「売る理由」も大事。
「なんとなく上がりそう」で買った株は、たいてい「なんとなく下がりそう」で手放してしまう。
その結果、「利益が出ても早売り」「損が出ると塩漬け」なんて展開になりがちです。
だから、自分の頭で考えよう
証券会社やメディアが言う「買いどき」「持たざるリスク」という言葉には、もちろん一理あります。
でもそれを鵜呑みにするのではなく、
- なぜ上がっているのか?
- 今の価格は本当に割安か?
- 自分が買う理由と売る条件は?
といったことを、一度立ち止まって自分で考えることが、結局いちばんリスクを抑える方法なのかもしれません。
日経平均株価5カ月ぶり4万円回復 持たざるリスク、買い戻し殺到
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL2723VTX20C25A6000000/
日経新聞 2025/6/27
