日本で進む金利上昇、その先にある株式投資のチャンス
2025年、日本の金融市場において確実にひとつ言えること——それは「金利が上昇し始めている」という事実です。2025年2月11日付の日経新聞の記事によると、24年は日銀の利上げを見越した「駆け込み起債」が相次ぎ、債券市場はすでに新しい金利環境を織り込みつつあります。
みずほ証券が引き続き債券引き受けランキングで首位を維持したことや、バークシャー・ハザウェイによる大型の円建て債発行が目を引きましたが、企業側の動きは明らかです。これまでのマイナス金利環境では見られなかった「金利上昇を前提とした資金調達」が急速に広がっています。
特に24年後半からは長期債の発行が鈍化するなど、投資家の慎重姿勢が強まり、市場の空気も確実に変わってきました。さらに、2025年も新型コロナ禍で発行された社債の償還が本格化する中、金利上昇をにらんだ発行体と投資家の駆け引きが続きそうです。
■ なぜ金利が上がると株は下がると言われるのか?
金融市場の常識として、「金利が上がると株は下がる」とよく言われます。これには理由があります。
まず、金利が上がると、企業の資金調達コストが上昇します。借入金利が高くなることで、企業の利益が圧迫されやすくなり、その結果、株価にマイナスの影響が出やすくなります。
さらに、金利が上がると、リスクの低い債券の利回りも上昇します。すると、リスクを取って株式に投資する必要性が低下し、資金が株式市場から債券市場に流れやすくなるのです。
■ それでも株式投資は終わらない
とはいえ、金利が上がるからといってすべての株が売られるわけではありません。むしろ、金利上昇局面だからこそ、強い企業はより強さを発揮する時期でもあります。
ウォーレン・バフェットは、金利や景気動向に一喜一憂せず、「本当に価値のある企業」を長期的に保有するスタイルを貫いてきました。市場が不安定なときにこそ、堅実に利益を上げ続ける企業や、財務基盤がしっかりしている企業に投資するチャンスが生まれます。
バフェットが「短期的な金利や景気の動きに振り回されるな」と言うのは、まさにこのためです。
■ これからどう動くべきか
金利上昇局面では、金融セクターやインフレに強い資源関連、価格決定力のある消費財企業などが比較的堅調に推移することが多いです。特に、借入依存度の低い企業、強いキャッシュフローを持つ企業に注目すべきでしょう。
今後、日本でもさらに金利が上がっていく可能性は高いですが、それを恐れる必要はありません。市場の動きに惑わされず、しっかりと企業の本質を見極め、長期的な視点で投資する。これこそ、バフェット流の知恵を現代の日本で生かす方法です。
短期的な変動に怯えるのではなく、これから訪れるチャンスに向けて、今こそ投資の目を養うときかもしれません。
債券引き受け、みずほ連続首位 「新顔」企業の心つかむ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB31DD30R30C25A1000000
日経新聞 2025年2月11日
