マネサバおじさん      

マネサバおじさん

マネー・サバイバル

—知識を武器に、未来を変える—

2025年9月27日
マネサバくんびっくり

10代のSNS疲れと親子ルールの作り方

短文社会で伝わらない“気持ち”

マネサバくん:おじさん、10代でも「SNS疲れ」って本当にあるの?
:あるよ。とくに短文やスタンプ中心のやり取りだと、気持ちが伝わらず誤解が増える。心理学でも、文字だけのコミュニケーションは行き違いが起きやすいと指摘されているんだ。
マネサバくん:確かに、対面で言えば冗談なのに、文字だとキツく見えちゃうことあるもんね。

10代の間でSNSが負担になっている事を昨日の日経新聞で取り上げていました。
いまのSNSは「会って話しているつもり」で文字だけを投げ合う。ニュアンスが削ぎ落ち、摩擦は増える。まずは、この環境そのものがしんどさを生んでいる様です。


規制で縛れば解決?—違和感の正体

マネサバくん:「じゃあ、スマホは“1日2時間”にすれば?」
:そこに強い違和感がある。細かすぎる法律は抜け道を生み、かえって治安や秩序を傷つけることがあるんだ。
マネサバくん:なるほど、数字で縛ると、かえって形骸化するってことか。

「睡眠のために2時間」みたいな目的自体には頷けます。でも、一律の行動規制で生活の細部まで政治が決めてしまうのは危うい。家庭や子どもの事情は千差万別。合意と納得の設計こそが長続きするのではないでしょうか。


学校タブレットは見直す?—“道具”の選び方

スウェーデンの様に低学年は紙と手書きへ回帰した国もあります。日本でも「学力や費用対効果」の検証を冷静にやるべきだと私は思っています。

マネサバくん:授業でデジタルを推しておきながら「スマホは悪」とは言いにくいよね。
:だからこそ、目的に合う道具を使い分けよう、という大人の態度が問われるんだよ。


「SNS疲れ」を軽くする親子ルール(合意型ミニ設計)

一律規制より合意ルール。ここでは日経新聞で取り上げられていた“現実解”を紹介します。

1) 時間と場所の線引き

2) 伝わり方の質を上げる

3) つながりの距離を調整

4) セーフティと習慣化

合言葉は**「短く・遅く・安全に」**。—“すぐ・長く・丸裸”をやめるだけで、疲弊はぐっと減る。


誤解を減らすミニスキル(10代向け)

読む前に:

書く前に:

マネサバくん:これ、受験生にも効きそう。既読圧が減れば勉強に集中できる。
:そう。集中=幸福に直結する。まずは“通知の断捨離”からだね。


投資家の視点:デジタルと賢く距離を取る

投資家の観点ではスマホはありがたい。
だからこそ、便利さに吞まれない設計が必要です。

SNS疲れを減らすことは、そのまま衝動取引の削減につながる。デジタルとの距離を取るのは、メンタルのためだけでなく資産を守る行為でもある。


家庭ミーティングの台本(そのまま使える)

日経新聞での提案は以下の通り。なるほど。

  1. 見える化(5分):スクリーンタイム週報を一緒に確認
  2. 気持ちの交換(各2分):親「心配は○○」、子「困ってるのは○○」
  3. ルール選定(10分):上の①~④から各1つ
  4. 例外規定(3分):テスト週・大会・旅行など
  5. 見直し日(1分)2週間後の同曜日に再チェック

ルールは最大5つ。増やすより続ける。違反時は罰より再設計(例:就寝前はリビングで充電)。


それでも“怖い時代”にしないために

マネサバくん:規制が増えて、なんだか息苦しい時代になりそう…。
:だからこそ、家庭・学校・地域での対話を増やしたい。一律禁止より、納得のルール使い分けを。
マネサバくん:SNSもタブレットも、目的に合えば味方ってことだね。
:うん。道具を「悪」にするか「資産」にするかは、距離感のデザイン次第なんだ。


まとめ:合意と使い分けが“疲れ”を軽くする

「SNSは悪者」でも「全面肯定」でもない。短く、遅く、安全に
家族の合意で、疲れないデジタルとの付き合い方を今日から始めよう。


【出典】

タイトル:10代もSNS疲れ「感情読めず」7割、「面倒」5割 親子でルールを
URL:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD224M70S5A920C2000000/
媒体名:日本経済新聞
掲載日:2025年9月26日