
投資入門:複利の魔法を味方につける投資の始め方
今回は、複利計算と単利計算のシミュレーターを作って見ました。
今まで「投資入門」で考えて来た利回りも、複利を想定して考えていました。
以下のシミュレーターの複利、単利のボタンを押すとそれぞれ最終金額が変わります。
是非、お試しください。
利回りシミュレーター
利息タイプ:—
想定利回り:—
運用期間:—
いかがでしたか?
マネサバくん:おじさん、今日は「複利」ってやつを教えてくれるんでしょ?なんだか難しそうだけど…。
私:難しく聞こえるけど、実はすごくシンプルなんだよ。投資の世界では「複利は魔法」って言われるくらい大事な考え方なんだ。
複利と単利の違い
まず基本から。
単利は「元本だけに利息がつく」仕組み。たとえば100万円を年5%で運用すると、1年後に増えるのは5万円。2年後はまた5万円で、合計110万円になる。シンプルでわかりやすいね。
一方、複利は「利息にも利息がつく」仕組み。1年後に100万円が105万円になったら、次の年はその105万円に利息がつく。つまり2年後は110万2500円。ほんの2500円の差に見えるけど、これを10年、20年、30年と続けると、とんでもない差になるんだ。
マネサバくん:雪だるまみたいにどんどん大きくなっていく感じか!
私:その通り。小さな雪玉でも転がし続ければ、最後は大きな雪だるまになる。これが複利の本質なんだ。
若い世代こそ「時間」を味方に
20代、30代の人が特に有利なのは「時間」があること。
投資のリターンは「利回り × 期間」で決まる。利回りを無理に大きくしようとするとリスクも高くなる。でも、期間を長く取れば、リスクを抑えながら資産を大きくできる。
たとえば月1%のリターンを得られる投資手法を見つけたとする。単利だと1年後は12%の利益。でも複利で計算すると約12.7%になる。これが10年、20年と続けば「誤差」どころか、人生を変えるほどの差になる。
実在する複利の達人
数学者ジム・シモンズという伝説的な投資家は、生涯で年換算66%という驚異的なリターンを叩き出した。
彼がやったことは、株や為替の「パターン」を見つけて、小さな利益を積み重ねること。そして、その利益を使わずにひたすら再投資した。これがとんでもない複利効果を生んだわけだ。
もちろん、私たちが同じように66%を狙う必要はない。でも、彼の「利益を使わずに再投資する姿勢」は誰でも真似できる。これこそが複利を最大限に活かす秘訣なんだ。
マネサバくん:でもさ、おじさん。儲かったら美味しいご飯とか旅行に使いたくなっちゃうよ。
私:気持ちはわかるよ。でも「複利の種」を食べちゃうと、将来の雪だるまが育たなくなる。最初は我慢して、ある程度育ってから楽しみに使うのが賢いやり方だね。
複利を味方にする3つのポイント
- 長期で考える
短期で一喜一憂せず、10年、20年という視点で運用する。 - 再投資を続ける
利益を引き出さず、投資元本に組み込む。 - 無理な利回りを狙わない
再現性のある小さな利回りを積み重ねる。
投資家の視点で考えると
投資で大きな成果を出す人は、特別な「一発逆転」のチャンスを狙っているわけじゃない。
むしろ「退屈なまでに地味な取引」を何度も繰り返して、複利の力を働かせている。そこに投資の面白さがある。
マネサバくん:なるほど…。複利って、地味だけど最強の武器なんだね。
私:そう。投資は短距離走じゃなくてマラソン。若い人ほど長いコースを走れるんだから、有利なレースに参加してるようなものだよ。
まとめ
複利は魔法でも偶然でもなく、ただの数学の仕組み。
でも、この仕組みを味方にできるかどうかで、将来の資産はまったく違ってくる。
20代、30代の今から始めれば、あなたは「時間」という最大の武器を持っている。利回りを高く狙うよりも、複利を信じてコツコツ続ける方が、結果的に大きな成果を生む。
投資の世界では「今日の一歩」が、未来の大きな資産に変わる。その第一歩を踏み出すのに、これ以上いいタイミングはない。
マネサバくん:よし!僕も今日から複利の雪だるまを作り始めるよ。
私:いいね。その雪だるまが大きく育つ頃には、きっと自由なお金の流れを手に入れているはずだよ。