マネサバおじさん      

マネサバおじさん

マネー・サバイバル

—知識を武器に、未来を変える—

2025年9月25日
マネサバくん納得

投資入門:株式投資のファンダメンタルズとテクニカル

はじめに:二つの投資手法を知ろう

マネサバくん:おじさん、株の投資って「ファンダメンタルズ」と「テクニカル」ってよく聞くけど、正直よく分からないんだ。どっちが正しいの?
:いい質問だね。実はどちらも正しいし、どちらも間違ってる部分があるんだ。大事なのは、自分に合った投資スタイルを見つけることなんだよ。

投資の世界では大きく分けて ファンダメンタルズ分析テクニカル分析 の二つの流派があります。
世界的な投資家を見ても、ウォーレン・バフェットは完全なファンダメンタルズ派、数学者ジェームズ・シモンズは完全なテクニカル派です。
では、それぞれの手法を丁寧に見ていきましょう。


ファンダメンタルズ分析とは

ファンダメンタルズ分析は、株や企業の「実質的な価値」を重視して投資判断をする手法です。

たとえばPER(株価収益率)が100倍でも、利益が毎年10倍で成長するなら割安と判断する人もいます。逆に「高すぎる」と見て敬遠する人もいる。つまり、未来のシナリオ次第で結果がまるで変わるのです。


マネサバくん:なるほど。でも「買ったら放置できる」っていいなあ。僕はチャートばっかり見て疲れちゃうのは嫌だな。
:そういう人にはファンダメンタルズ投資が向いているんだ。会社の成長にお金を預けて、あとは気長に待つスタイルだね。


テクニカル分析とは

テクニカル分析は、過去の株価データやチャートの形から未来の値動きを予測する手法です。

特にFXやデイトレードはほとんどがテクニカル分析です。
「過去にこのパターンが出たら下がった」という統計を基に売買するため、自動売買プログラムを組むことも可能です。メタトレードのようなツールでは、過去データでプログラムを検証(バックテスト)できます。


テクニカル分析の現実

テクニカル分析は「短期投資向き」というイメージがありますが、実は長期投資にも応用できます。
たとえば「長期移動平均線を上回ったら買う」「MACDが一定以上の期間でプラス圏ならホールド」といったシンプルなルールを長期に適用する方法です。

ただし、多くの人は短期売買に走りがちで、結果として「売買回数が増えすぎる」「取引コストで利益が削られる」ことも少なくありません。


マネサバくん:テクニカルってゲームみたいで楽しそうだけど、結構大変そうだね。
:そうなんだよ。楽しくてつい時間をかけすぎると、生活やメンタルに負担がかかるんだ。投資はマラソンだから、続けられるスタイルが大事だよ。


ファンダメンタルズとテクニカルの比較

観点ファンダメンタルズテクニカル
投資期間長期短期〜中期が多い
分析対象企業の価値・業績株価やチャート
メリット放置できる、生活に合う客観的で統計的
デメリット未来予測が難しい張り付く時間が長い
向いている人サラリーマン、長期投資家学生、専業投資家

どちらを選ぶべきか?

実際、多くの成功した投資家はどちらか一方ではなく、両方の知識をバランスよく使っています。


マネサバくん:なるほど!どっちが正解じゃなくて、自分の生活スタイルや性格で選べばいいんだね。
:そういうこと。投資教育って、手法の良し悪しを決めるんじゃなくて、「自分に合う方法を知ること」なんだよ。


まとめ:学ぶべきは「手法」より「姿勢」

ファンダメンタルズとテクニカルは、投資家にとって二大手法です。

そして何より大事なのは、「自分が続けられる方法を選ぶ」ことです。
投資は一発勝負ではなく、一生続けるマラソン。無理のないスタイルを選び、学び続けることが成功への道につながります。