ウォール街育ちの知性、ベッセント氏が語るアメリカのこれから
投資のレジェンドの元で磨かれた知性
「ジョージ・ソロス」という名前、聞いたことがある方も多いかもしれません。投資の世界で伝説的な存在ですが、今回ご紹介するスコット・ベッセントさんも、そのソロス氏のもとでキャリアを積み重ねてきた実力者です。
ソロス・ファンド・マネジメントで最高投資責任者(CIO)を務め、イエール大学を卒業したエリート。一方で、幼い頃に家計を支えるため9歳から働き始めたという過去も持ち合わせています。順風満帆なだけではない、その人生経験が、彼の経済観に深みを与えているのかもしれません。
トランプ氏の経済ブレーンに
最近では、ドナルド・トランプ前大統領の経済政策アドバイザーとしても知られるベッセントさん。もともとは民主党寄りだったものの、経済成長を最重視するトランプ氏の姿勢に共鳴し、いまや選挙活動を経済面からサポートする存在となっています。
彼が提案する**「3-3-3政策」**とは、
- 財政赤字をGDP比3%以下に抑える
- 経済成長率を3%に引き上げる
- 石油生産を1日300万バレル増加させる
というもの。大きな目標ですが、アメリカ経済を安定させるためには欠かせないテーマが並んでいます。
家計にも通じる「経済成長」という考え方
ベッセントさんが強調するのは、経済を成長させて税収を増やし、結果的に借金を減らすという道筋です。これは、個人の家計にも通じる考え方。たとえば収入を増やして貯蓄を厚くする、そんなイメージに近いですね。
マーケットに予期せぬインパクトを与える存在を「ブラックスワン」と呼びますが、彼はトランプ氏をもじって**「オレンジスワン」**と表現。ウィットに富んだこの表現からも、ベッセントさんの柔軟な発想が伝わってきます。
投資にも役立つ「大局観」
今回の記事を読んで感じたのは、ベッセントさんの現実を見据えた目線の鋭さです。
巨額の債務を抱えるアメリカにとって、具体的な解決策を提示できることは、並大抵ではありません。
こうした大きな視点は、私たちが資産形成を考えるうえでもとても参考になります。株式や為替、金(ゴールド)など、つい目先の値動きばかりに目がいきがちですが、ベッセントさんのような大局観を持てば、もっと落ち着いて長い目で物事を見られるかもしれません。
未来を見据えるヒントに
これからの時代、経済や金融の流れに少しずつでも目を向けていくことは、自分の人生を守る力にもつながっていくはずです。
ベッセントさんの話を通して、そんな小さな気づきを得られる良い機会になりました。
トランプ氏の頼れる経済顧問はソロス・ファンド出身
https://jp.wsj.com/articles/the-ex-soros-executive-who-is-trumps-new-obsession-f4668e40
ウオールストリートジャーナル 2024年10月17日
