
「関税70%」の衝撃 トランプ発言で市場が揺れた日
アメリカの独立記念日で休場だった7月4日、ひとつのニュースが静かな市場に大きな波紋を投げかけました。
「最大70%の関税を課す可能性がある」
そう話したのは、例のごとくトランプ大統領。7月9日に期限を迎える上乗せ関税の一時停止期間を前に、再び“圧力のカード”を切った形です。米株指数先物は即座に反応し、S&P500先物は0.6%下落。前日は史上最高値をつけたばかりのナスダックとは対照的な動きです。
マネサバくん:トランプさんが『70%の関税』って言ってるけど、それってすっごく高いの?なにが起きちゃうの?
実はこれ、とんでもなく高い水準なんだよ。過去にアメリカで70%以上の関税が課された例といえば、1930年の世界大恐慌のとき。それがきっかけで世界的な貿易が縮小して、景気がますます悪化したという歴史がある。
経済制裁でもなかなかここまでの数字は見かけないよね。
今回のニュースは一時的な“ショック”か、それとも転換点か?
サクソUKのストラテジスト、ニール・ウィルソン氏は「今週大きく上げていただけに、少しポジションを減らすには良いタイミングかもしれない」とコメント。でも、「大きなトレンドの転換までは至っていない」と慎重な見方も示しています。
マネサバくん:こんなニュースが出たら、ぼくは株を売った方がいいの?それとも待った方がいいの?
悩ましいところだよね。本来なら、「様子見」でポジションを減らすのがセオリーだけど、ナスダックは連日最高値を更新中で、強気相場の勢いもまだ止まっていない。だから判断が難しい。
ウォーレン・バフェットなら、おそらく「売って静観」するかもしれない。歴史に学べば、1930年のような事態に発展すれば市場は崩れるけれど、今とは経済構造も違うから、そこまでの悲観は早計かも。
投資家が見ておくべきポイントは?
このニュースを受けて、次の3つの視点で相場を見ておくのが良さそうです。
- 7月9日の関税決定タイミング
ここで本当に関税が引き上げられるのか? 一部延長なのか? それとも一転、妥結となるのか? - インフレへの影響
関税が上がれば、輸入品の価格も当然上がる。インフレ再燃の可能性に備えて、資源・素材関連株や金などのインフレヘッジ資産にも目を向けておきたい。 - “日本の落ち着き”は逆に違和感?
このような世界の動きのなかで、日本市場の反応が控えめなのは逆に不気味かもしれない。為替や輸出関連企業の動向にも注意が必要です。
マネサバくん:こういうときこそ、「じっくり考えて投資」だね。焦らず、慌てず!
そのとおり! 市場が揺れるときこそ、判断力と冷静さが大切。こうしたニュースをしっかり分析して、「待つ」ことも投資戦略の一部だということを忘れずにいたいですね。
米株指数先物が下落、関税交渉巡るトランプ大統領の強硬姿勢を嫌気
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-07-04/SYW3W9DWRGG000?srnd=cojp-v2
ブルームバーグ 2025/7/5
