マネサバおじさん      

マネサバおじさん

マネー・サバイバル

—知識を武器に、未来を変える—

2025年9月26日
マネサバくん勉強

投資入門:ファンダメンタルズ投資の実際

実際の投資に踏み出す

マネサバくん:おじさん、前回はファンダメンタルズとテクニカルの違いを教えてもらったけど、いよいよ本当に投資するの?
:そうだよ。今回は「ファンダメンタルズ投資の実際」を体験してもらうために、私が投資先を探すプロセスを一緒に見ていこうと思うんだ。実際に企業名も出すけど、もちろん投資は自己責任でね。

投資教育の目的は「正しい答えを当てること」ではなく、「自分なりに根拠を持って判断できること」。今日はその具体例として、金鉱株をテーマに話を進めます。


業界をどう選ぶか

株式市場は大きく11の業種に分けられます。

  1. エネルギー
  2. 素材
  3. 資本財・サービス
  4. 一般消費財・サービス
  5. 生活必需品
  6. ヘルスケア
  7. 金融
  8. 情報技術
  9. 通信サービス
  10. 公益事業
  11. 不動産

今回はこの中から 「素材」セクター を選びました。理由は単純で、「金」に注目したからです。


金を選んだ理由

現物の金は高額なので、今回は「金鉱株」に目を向けました。


マネサバくん:なるほど、金そのものじゃなくて「金を掘る会社」に投資するってことだね!
:そういうこと。金価格が上がれば利益が出やすいし、株だから少額から投資できるんだ。


金鉱株の候補を探す

ChatGPTに聞いて、米国市場に上場している代表的な金鉱株10銘柄を挙げてもらいました。
()の中身は日本の証券コードと同じで、アメリカ株の特定に使われる、ティッカーシンボルです。

  1. Newmont(NEM)
  2. Barrick Gold(GOLD → 現在はB)
  3. Agnico Eagle Mines(AEM)
  4. Kinross Gold(KGC)
  5. B2Gold(BTG)
  6. Eldorado Gold(EGO)
  7. IAMGOLD(IAG)
  8. Franco-Nevada(FNV)★
  9. Royal Gold(RGLD)★
  10. Wheaton Precious Metals(WPM)★

(★はロイヤリティ会社)

ここで「ロイヤリティ」という言葉が出てきました。


金鉱株のロイヤリティとは?

ロイヤリティ会社は自分で鉱山を掘らず、鉱山会社からの売上や生産量に応じて収益を得るモデルです。

代表例はフランコ・ネバダ、ロイヤル・ゴールド、ウィートン・プレシャス・メタルズ。
上の株のリストの8,9,10です。


マネサバくん:へぇ、鉱山を持たずに“権利収入”だけもらうって、ちょっと不動産オーナーみたいだね。
:そうだね。安定はするけど爆発力は薄い。私は今回は「鉱山を持つ会社」に注目したいと思ってるよ。


候補を絞る

今回は、掘る実力を持つ 1~7番の会社 に絞ることにしました。

ただし、情報を集めるのが大事です。

ここからさらに財務や成長性を比較し、最終的に投資する銘柄を選んでいきます。


ファンダメンタルズ投資の流れ

今回のプロセスはファンダメンタルズ投資の典型的な流れです。

  1. 業界を選ぶ
     今後伸びそうなテーマを選定。
  2. 銘柄をリストアップする
     上場企業をピックアップ。
  3. 情報収集
     会社四季報、証券会社サイト、IR情報を確認。
  4. 強みとリスクを分析
     利益率、負債、成長性、事業の安定性などを比較。
  5. 投資判断
     最終的に「ここだ」と思える銘柄に投資する。

マネサバくん:ふむふむ。こうやって調べていくと、時間はかかるけど納得して投資できそうだね。
:そうなんだ。自分が「なぜその株を買ったのか」を理解できれば、株価が下がっても慌てなくて済む。これがファンダメンタルズ投資の大きな強みなんだよ。


投資教育として学ぶべきこと


まとめ:ファンダメンタルズ投資の実際

今回の記事では、実際に金鉱株を例にしてファンダメンタルズ投資の流れを体験しました。

ファンダメンタルズ投資は時間がかかります。ですが、それこそが安心感につながり、長期投資を支える柱になるのです。

次回は、今回の候補銘柄の中からさらに絞り込み、具体的な財務分析や成長性の比較を進めていきます。