
円安の正体に日経が切り込んだ日
投資家はこの「信認リスク」を見逃すな
2025年7月15日、ついに日経新聞がはっきりと書きました——
「日銀の信認が失われつつあることが主因」。
これまで金融市場の一部で語られてきたこのセンシティブなワードが、ついに大手メディアの見出しに登場しました。
これは、投資家として非常に重く受け止めるべきサインです。
マネサバくん:ねえねえ、「信認」ってそんなに大事なの?ニュースで聞いても、ピンとこないんだけど。
私:うん、それは「中央銀行が言ってることを、市場が信じるかどうか」って話なんだよ。
たとえば日銀が「物価を安定させる政策を行う」と発表しても、「どうせ実行できないでしょ」と思われたら、円は一気に売られてしまう。
マネサバくん:つまり、「この人には任せられない!」って思われたら、通貨の価値が下がっちゃうんだね……。
実際、15日の為替市場では円が1ドル=147円89銭まで下落。6月下旬以来の安値です。
タイミングとしては、トランプ前大統領による対日関税通知の直後。ですが、問題の本質はそこではありません。
市場が最も懸念しているのは、「日銀はもう利上げなんてできないのでは?」という疑念です。
つまり、金融政策の正常化が遠のいたと感じた投資家が、次々と円を売っているのです。
マネサバくん:ねえ、それってチャートにも出てるの?いつもグラフ見てるよね。
私:お、鋭いね!今回は「MACD(マックディー)」というテクニカル指標で、円安サインが日足でも週足でも点灯している。
これは、短期的なノイズじゃなくて、流れそのものが弱気に傾いているってこと。正直、かなり深刻。
マネサバくん:え〜、じゃあもっと円が安くなるの?
私:うん、短期的にはその可能性が高い。でも、どこかで一時的な反発もあるから、そこを見極めるのが腕の見せどころだね。
さらに深刻なのが、日本の超長期金利の上昇です。
本来なら金利が上がれば円も買われやすくなるはず……ですが、今回は違います。
今起きているのは「悪い金利上昇」。
これは「将来の財政が不安だから、日本の国債を持つのが怖い」というリスク感情が反映されたものです。実際、20年物国債の入札が不調に終わり、海外勢の警戒が強まっています。
一部の投機筋は円買いからスイスフラン買いにシフトし、「円=安全資産」という常識が、いま静かに崩れつつあるのです。
ここまで状況が悪化すると、単なる一時的な円安ではなく、
「信認喪失型円安」に突入しているという見方が現実味を帯びてきます。
このフェーズに入ると、次のような負のスパイラルが起こるリスクがあるのです:
円が売られる
→ 物価が上がる
→ 利上げが難しくなる
→ さらに円が売られる
マネサバくん:じゃあ、ぼくたち投資家はどうすればいいの?円ばっかり持ってたら、危ないの?
私:その通り。リスク分散がますます大事になってくる。
円だけに頼るんじゃなくて、ドル建て資産や海外インデックスファンド、**金(ゴールド)**みたいなインフレに強い資産も持っておくと安心だよ。
投資の神様・バフェットはこう言っています。
「リスクとは、自分が何をしているか分からないときに起こるものだ」
だからこそ、今のように「日銀の信認」が揺らいでいる局面では、
自分の中に一本の仮説を持って投資に向き合うことがとても大切です。
他人の予想に振り回されない強さ。それが、あなたの武器になります。
焦らず、慌てず、でも目は覚まして。
「通貨とは何か」「信認とは何か」——今こそ真剣に考えるときかもしれません。
円安サインが点灯、チャートが示す一段安 日銀への期待低下が鮮明
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL150I5TV10C25A7000000/
日経新聞 2025/7/15
