ジャパン・アズ・ナンバー2:変わり始めた日本株市場
2025年3月14日付の日経新聞の記事を読んで、ふと思い出したのが「ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン」という、少し懐かしいフレーズです。今回のテーマは、まさにそんな日本株市場の立ち位置に関するものでした。
日本株に再びスポットライト
記事によると、世界の資産運用大手が日本株に本格的な関心を寄せ始めています。MFSインベストメント・マネジメントが15年ぶりに日本株戦略を立ち上げ、アライアンス・バーンスタインも約20年ぶりに新たな運用を開始。海外の主要運用会社38社を対象にした調査では、44%が日本株を「オーバーウエート(強気)」と評価しているという結果が出ています。
これは、ただの一過性のブームではなさそうです。過去にもアベノミクスや郵政改革といった大きなテーマで日本株が注目されたことはありましたが、そのときとは様子が違う。今の日本企業は、収益力を高め、株主還元を強化するなど、しっかりと実績を示してきています。
なぜ今、日本株なのか?
今回、日本株に注目が集まっている理由は大きく2つあります。
ひとつは、約30年続いたデフレが終わりを告げ、インフレへの転換が起きていること。これにより、企業が価格転嫁をしやすくなり、収益を伸ばしやすい環境が整いつつあります。
もうひとつは、コーポレートガバナンス改革の進展。企業が株主を意識した経営にシフトし、利益成長や株主還元に本腰を入れるようになってきたことです。日立製作所やソニーグループのように、過去に問題を抱えていた大手企業が自己変革に成功している例も増えています。
こうした構造的な変化が、日本株市場を「ナンバー2」の地位へと押し上げようとしているのです。
バフェット氏も注目する日本株
ウォーレン・バフェット氏も、5大商社株への投資を拡大する意向を示しています。もともと株式保有比率を10%未満に抑えていましたが、各社と話し合いのうえ、上限を緩和することに合意。これは、長期保有を前提とした彼の投資スタイルにかなう企業が日本に存在することを意味しています。
バフェット氏のような長期投資家が日本株に注目しているという事実は、今の日本企業の変化を象徴しているとも言えます。
ナンバー2でいいのか?
正直なところ、「アメリカに次ぐナンバー2」と聞いて違和感を覚えた人もいるかもしれません。確かに、日本市場の規模はアメリカには及ばず、ヨーロッパの各国市場を束ねれば、規模で勝る可能性もあります。
しかし、ナンバー1を目指すだけが正解ではありません。規模は控えめでも、投資家にとって魅力的な市場であり続けることが大事。しかも、日本株市場はかつてのようなバブル的熱狂ではなく、着実な企業改革と収益力の向上を背景に、実力で評価されつつあります。
まとめ:じっくり見極める時期
今回の記事から感じたのは、日本株市場が少しずつ「変わりつつある」ということです。焦る必要はありませんが、こうした変化に目を向けておくことは大切です。
アメリカ株に続くナンバー2でいいのか?と思うかもしれませんが、むしろ「ナンバー2だからこそ」安定した成長が期待できる側面もあります。今は、過去のブームに踊らされた経験を踏まえ、じっくり腰を据えて企業を見極めるタイミングなのかもしれません。
誰かの言うことを鵜呑みにせず、自分の目で市場を見て、自分の頭で考える。この基本を忘れずに、これからの日本株市場に向き合っていきたいですね。
ジャパン・アズ・ナンバー2 日本株改革に賭ける海外勢
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB132XL0T10C25A3000000
日経新聞 2025年3月14日
